2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

派生するかも知れないし、派生しないかも知れない、ちょっとほんとにメモらしきもの。

なんの因果もなくだらだらと悪意や善意だけを抽出して描き出すことが、小説として成り立つのだろうかと、ぼくは今日ずっと考えていた。 その映像は高層ビルのアップからはじまる。8㎜フィルム。古い機材か、それともどこかしら故障しているらしく、映像の節…

角田光代の小説愛/『空中庭園』

記録所 / Pulp Literatureさんを見ていて、文庫が出ていて買ったはいいが、放って置きっぱなしだったのを随分と久方ぶりに思い出した。映画化することも知らなかった。なんでも小泉今日子が主演だそうなのである。そう思ってしまうと、読んでいるときにちら…

小説探求

小説のおもしろさといっても、多種多様でそれこそ数限りなく、受容する側によっても、ツボみたいな場所は変わってくるとおもうのだけれど。もの凄くミクロなことに絞って、ものごっつく自分勝手にテクニカルな要点となんとなく文章を書くときに実用できそう…

チェーホフは懐石/『かわいい女・犬を連れた奥さん』

チェーホフはいつ読んでもおいしい。おいしいといっても、スリリングな展開に毎度のこと胸がどきどきするとか、感動が荒波のように押し寄せてくるということではない。読後にじんわりとした感慨が、染み入るように広がってくるのだ。まるでよくできた懐石料…

猿ページ性交

Googleデスクトップをなにげにいれておいたら、消したのがサルページできたとさ。いやはや、すげええ!ちょっと感激!鼻水出そうだった!とりあえず、風邪気味なのである。そしてサルベージなのである。

カニサイクル/『カニクリームコロッケ』

とにかくカニクリームコロッケの偽物には注意してもらいたい。カニクリームコロッケとは、黄金色の衣に包まれ、赤珊瑚のような華美なハサミを角のように突き出した、見るに見事なプロポーションを保った楕円型の揚げ物のことだ。俵型をした、ハサミのないみ…

喜劇とは、役者とは誰のことか/『キング オブ コメディ』

ものすごく、といっても多分5、6年前になるのかと思う。テレビに高木美保という女優が出ていて、古舘伊知郎と喋っていた。おしゃれカンケイとか確かその辺の番組だと記憶しているけれど、那須に農地を100坪ほど買った。と高木美保が説明していた。ぼくが、農…

牛タン豚タン

例のひと(10.24不覚)からまた連絡が来て、「日記に強がったこと書くねえ」といわれた。きれいごと過ぎるとか、あざといとか、つまらなさの定義が曖昧だとか、おまえの書いてる物がいちばんつまらん、とかいわれるのかと思ったら、強がったこと? どこの部…

小市民

「もし、よろしかったら、寄付をお願いしているのですが」と、いわれたものだから、ぼくはよろしくないので、「それは、嫌です」と断った。そしたら、その女性は明らかに機嫌を悪くしたようで、「みなさん、払ってくださってますから、次回の更新時にはお願…

エイミーと弘美さん/『風味絶佳』

ぼくが読む本の総量の、女性作家と男性作家を推量で比率にしたら、だいたい1:9くらいになるのではないかと思う。なぜそうなるかというと、一冊つまみ食いしただけで、そのままその女性作家には大抵ぼくの興味がなくなってしまうからだ(作家の問題ではな…

不覚

知人から、もうすこし真面目に書きなさいと怒られて、全部削除してしまった。削除してしまってから酷い後悔をしている。たった二日間だけれど、書いてみてわかったのは、少なからずともなにかが身になるということで。ただ身になるといっても、なにかはっき…