不覚

 知人から、もうすこし真面目に書きなさいと怒られて、全部削除してしまった。削除してしまってから酷い後悔をしている。たった二日間だけれど、書いてみてわかったのは、少なからずともなにかが身になるということで。ただ身になるといっても、なにかはっきりとはここでうまくいえないが、そにより失うものもあるという、どうしようもない現実に同時に気付いたわけだ。その失うものの最たるものが時間だったりして。もうこればっかりはどうにもならない。なんか他のことに集中したりしていても、ついついブログのことが気になり、それだからここに書くものは出来る限り時間を掛けないで書こう、などと、勘違いしてみたわけだけれども、すかさず、もうすこし真面目に書きなさいと怒られてしまうと、しゅん。と落ち込んでくる。
 そりゃあたしかに、論拠には重点を置かず(断じて不真面目ではない!)ダラダラと妄想全快で書いてしまったわけだけど、もうすこし生暖かく見守ってくれててもいいじゃん、などともその瞬間思いましたとさ。
 まあ「ダラダラ続けてもしょうがないし」と消したあと知人から連絡があったものだからぼくがいうと、また向こうは向こうで「まるで、こちらのせいで消したみたいで後味がわるいじゃないか」などといってくる。だったらはじめから、黙ってだらだらと妄想全快でやらせてくれよ、と思ったのだが、まあ、指摘してくれるひとは大事だからな、うむ。などと思い直して、目の前に置いてあったパイナップルジュースと風邪薬を口に含んで、なにかを濁してみたわけだ。だけどなんだかせせこましいような、言い訳じみた考えに纏まって落ち着いてしまう自分が妙に酸っぱくて、苦くてぼくは嫌になった。まあ、それでも、まったりやっていきませう。と思いなおしたわけだけど、消してしまったものはどうやら戻らないらしい。
なんということでしょう!
まあ、山田詠美/風味絶佳のはじめの1作だけ読んだので、仕切り直しでちょこっと書いて、今日は酔っぱらおうと思う。