読み返してみて

 汚い話しで恐縮なのだけれど、昼間吐いたあとに書いた日記を読み返してみて、しまりがないというか、だらだらとしていて、そのときの二日酔いの気分がそのまま文章になったみたいな日記をいま見て、呆れると共に、危険な言い方だと十分承知のうえなのだけれども、なんとなくほほえましくなってしまった。ちょこっと直してみても、なんとなくだらだらとした感じは変わらなてく、気に入るとか気に入らないとかという自体とは別に、ただなにかぼくにとって重大ななにかの示唆のようにも思えるのだが、単に思わせぶりなだけなのかも知れないとも思った。要するにこれが、日記というやつなのだろう、と思っても、要するにの部分がやはり腑に落ちないような気がするのだった。つまりぼくはなにもわかっていない。注文しておいたメルヴィル中短篇集が今し方届いた。先日届いた小島信夫のうるわしき日々と一緒に、今年中をめどにじっくりと読もうと思う。なんか変な取り合わせだ。要するにぼくはなにを書きたいのだろうかとまた思った。昨晩いったパチンコ屋の音が、耳から離れないのだった。というようなことを書くと、また事実とは別に、言葉がおかしな方向へ漂流していくような感覚をおぼえるのだった。メモなのだった。