例の長いの、あれ、放っておいた訳ではないのです。

 よし、書いてみるかな。と軽い気持ちで書き始めたのはいいのですが、ちょっと真面目に書いてみるか、いやいや、きちんと相応の努力と姿勢で書いてみましょう、と途中から思って、それほどのものでもないのに、続きを読みたいと言ってくださったのもあって、実は一見放置のように見えて、毎日毎日こつこつと書いていたわけであります。量、というのは不思議なもので、質とどのような関連があるのか、いまのぼくにはうまく言明出来ませんが、書いているときは意識していないのに、勝手にやはり短編と普通呼ばれる分量の30枚近くになり、実際はまあ、きちんとやっちゃうよ、と思った手前、200枚くらいはタイプして、合計40枚くらいを最終的な推敲の俎上にあげたわけですが、俗にいう書き物と言われるものの一番痛いところは、幾ら苦労を積み上げても、分量があっても、それでそれが面白くなるということはないということで、寧ろ苦労話を耳にすればするほど、うざくなってきてしまいます。生産とは悲しいものです。まあ、それはともかく、書き終わって、決して満足ということはありませんが、よしちょっと、これから、やってみるかな。という訳のわからないモチベーションはうんと高まりました。以前とおなじ場所にあり、かなり書き換えもしてあるので、よろしければ、はじめから、どうぞ。としか、ぼくには言いようがありません。余り長くないし。なんだか、とても恥ずかしいことです。すぐに消すかも知れませんが、放置は性癖として、嫌いなのです。